平成28年(2016) 2月定例県議会

中村みのる県議会リポート平成28年2月定例議会号
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平成28年2月26日(金)一般質問2日目

 

  • 教育問題
  • 警察行政
  • 映画「犬に名前をつける日」
  • 県営水道 

 

※議会中継録画は平成29年(2017年)より開始

※県議会リポートのPDFは「ちば自民党」のウェブサイトにリンクされています


2016.02.26 : 平成28年2月定例会(第5日目) 本文

 

 

◯中村 実君 船橋市から参りました、中村実と申します。本日、質問の機会を与えていただきました先輩方、そして同僚議員の皆様に厚く御礼を申し上げます。まことにありがとうございます。

 まず初めに、教育問題のうち、男女混合名簿について質問いたします。

 男女混合名簿こそがジェンダーフリー教育の第一歩と考える向きもあるのでしょうが、それはそれで個々の持論であるとは思います。また、学校での男女別の名簿は家父長制のあらわれであり、女性を差別するものであると問題意識を感じてこれまで闘ってきたという人もいるそうではあります。私はそのような方にはお目にかかった機会はないんですが、御自身が在学中に男女別名簿を男女混合名簿に改めるべきであると感じた方、そういう方はどれだけいたのかなと甚だ疑問に思うことがございます。それが普通でありまして、そういうものであるから問題意識を感じなかった、この感性というのはとても大切な感覚であると思います。歳月を経た後に目覚めてしまったなどという向きもあるのかもしれませんが、御自身の感性に素直であっても何ら問題はないと私は思います。もちろんですが、理論立てて議論をすることは大事なことであります。先輩諸氏が重ねてこられた議論、その議論に至るまでの十二分な調査研究は、遠大な努力が凝縮された発言が記された議事録をひもときましては、蒙を開かれております。

 ジェンダーフリー教育は、もとの知事が残した最大の負の遺産であると県議会にお送りいただく以前から感じてはおりましたし、お送りいただいた現在、残念ながらその思いを強くしております。当時、嵐が吹き荒れた時代であったと思います。その当時、これからの千葉県、そして千葉県の学校で学ぶ子供を思い、務めを果たされた先輩、そして現在進行形で果たされている先輩方、議事録ではわからない当時の様子を折に触れて伺いますが、そのほんの一端をうかがい知るにとどまっております。県政の歴史ではない、今に至る県政の研究に追われる日々であります。

 伺います。昨年質問しました後に名簿の状況について調査されたかと思いますが、結果について回答を求めます。

 続きまして、学校における食育の推進について伺います。

 文部科学省は、学校給食の意義についての理解と関心を高め、学校給食の一層の充実発展を期して、毎年1月24日から30日までの1週間を全国学校給食週間と定めています。船橋市では毎年、学校給食会と教育委員会が主催し学校栄養士会が協力して、船橋市学校給食展が開かれています。私も毎年伺いますが、ことしは保護者を中心に1,000人近くもの方が訪れていました。船橋の給食や食育指導についてのパネル展示と給食サンプル展示はことしも好評でありました。「夢を叶えるごはん」と題しての記念講演に続いて、小中学校での給食の様子が紹介されました。ことしは食育推進ボランティア活動について、船橋市漁業協同組合の専務理事さんが発表されました。組合の方々は、児童生徒の漁業体験にも協力くださっています。スズキやイワシ、コハダ、夏にはシンコ、これは夏のシンコはもちろんなんですが、アジ、サバ、ワカシ、クロダイ、タチウオ、カワハギ、スミイカ、イシモチ、カマス、カレイなどが水揚げされるまき網漁業、底びき網漁業に携わる方々のおかげさまにて、私もおいしい海の幸を堪能させていただいております。また、まきかごと呼ばれる鉄のかごを使って海底を掘り起こし、アサリやホンビノスガイなどの貝類も収穫されています。

 そして、ちょうどこの時期、きょうはとても穏やかで暖かい晴れ空で気温が高いですが、船橋産のノリが一番おいしい季節でもあります。船橋漁港の一角にはみなとやさんという直売所があります。私はあした、ノリを分けていただきに参ります。「くいしん坊!万才」をごらんになられまして、船橋のノリを食べたいという方も多いですが、道案内等々の御案内は私も買って出ますので、お申しつけいただければと思います。

 漁港から歩いて5分近くのところに湊町小学校があります。在学中にノリすき体験をしたお子さんがお母さんになり、ノリすきが楽しかった、ノリのみそ汁がおいしかったとお子さんから聞きましてねといったお話をよく耳にします。食育の推進に取り組んでおられる方々には頭が下がる思いであります。

 船橋市では、昨年11月11日と12日に給食レストランと銘打ちまして、市内の小学校にて実際の給食を市民の方に提供する行事がありました。私が伺いました初日は、サバのゴマだれ焼き、磯香あえ、御飯、豚汁、ミカン、牛乳という献立で、それはそれは来場の方々には好評を博していました。たまたまちょうど私の隣の席に、栄養士を志望する学生さんも参加していました。とても貴重な機会で勉強になりましたと喜んでおられました。また、先月の18日から22日の間は、小中学校の給食を市役所の食堂で日がわりで提供する行事もありました。初日に参りましたが売り切れてしまっていました。22日の給食展の午前の部が終わりまして急いで向かいましたが、残念ながらこの日も売り切れてしまいました。昨年も同様な行事がありまして、私も伺ったんですが、昨年、ことしほどではなかったんですが、昨年も出おくれましてありつくことができませんでした。人気のほどが伺えましたが、知る機会が限られる多くの方に知っていただきたい、とてもいい機会だったと思います。

 いずれの行事の際にもですが、だしのことが話題になっていました。商品名にさえなっているほど普通にぽとんと落とす御家庭も多いかと思います。しかしながら、船橋の給食は違います。だしをとる過程を経た、いわば本物のだしに違和感さえ覚える児童生徒、また保護者もいます。これは別に責められる話ではなく、仕方ないことではと思います。食育は、本来家庭がその役割の多くを担うべきと考えますが、食生活の多様化が進む中で、家庭だけで十分な役割を果たすことは難しくなっている現状があります。県では、現在、第2次千葉県食育推進計画のもと、食育に関する取り組みが進められていると聞いております。子供が心身ともに健やかに育まれるためには、学校における食育に関する取り組みが一層重要になってきていると考えます。

 学校での食育を推進するための取り組みはどのようなものであるか伺います。

 続きまして、高校生が選挙権を行使することについて質問いたします。

 昨今にわかに主権者教育なる言い方を耳にいたします。有権者教育と言えば十二分に意味は通じるところ、今回を機に耳にする機会がにわかにふえたこの主権者教育なる文言、この主権者教育なる文言を喜々として用いている面々に共通した思考回路があります。この主権者教育という言葉の危うさを覚えてならないこのごろであります。

 このところ耳にする高校生の政治活動云々につきましても、不安を覚えることが少なくありません。代表質問のやり取りからは、5月には全ての公立高校等から先生方の参加を得て政治的教養を育む基礎研修を実施するとのことでありますが、高校生の政治的活動について届け出を出させるか否かについて、県教委の考え方は、学校の判断に委ねるでありました。この学校の判断に委ねる云々のくだり、名簿に関するやりとりにおいてもよく耳にします。教育委員会としては、もっと踏み込んだ考え方を示してもよいのではと私は思います。義務と権利は一対のものであるからこそ、保護されるべき子供の権利云々のいわゆる子どもの権利条約は成り立ち得ないと考えますが、現時点、18歳の誕生日を境に線を引いてしまうことはいかがなものかと思われてなりません。政治的活動等については、18歳の生徒では判断を誤ってしまう場面が予想され、高校生の側からも悪い方向に進んでしまうことを未然に防げるのではないかとの意見もあります。それゆえ、学校外における政治的活動等について国の動向などに対して臨機応変に対応すべきと考えますが、所見の回答を求めます。

 続きまして、警察行政について質問いたします。

 県内の治安情勢については、平成27年中の刑法犯認知件数が6万1,656件と13年連続で減少し、治安は回復傾向にあるものの、その反面で、犯罪は複雑化、広域化、凶悪化しています。中でも、相手方への執着心や支配意識から生まれるストーカー事件や家庭内暴力、児童虐待、さらには電話de詐欺など、子供、女性、高齢者といった弱い立場にある者が直接被害を受ける事案が連日新聞報道で大きく取り上げられています。これらの事件は県民の身近で発生する犯罪であり、県民の意識も非常に高く、一たび発生すると不安感を増大させるものであります。

 船橋市におきましても、殺人事件などの凶悪事件が発生するなどさまざまな事件報道があり、県民の不安は非常に大きく、警察官をふやしてほしい、パトロールを強化してほしいという切実な願いは私の耳にも多く届きます。このほかにも、平成27年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた対策も求められることや、交通死亡事故の抑止対策など、県警の課題は山積しているものと認識しております。

 このような情勢の中、本県には53人の警察官増員が認められましたが、それでもなお、警察官1人当たりの負担を見ると、刑法犯認知件数で全国ワースト3位、人口負担もワースト4位と、いずれもワースト上位を占めていることから、本県警察官の増員による警察力の強化は喫緊の課題であり、県民の切なる願いでもあると考えます。

 そこで伺います。県民は、真に安全を実感できる地域社会の実現のため警察官をふやしてほしいと望んでいますが、県警は警察官増員の必要性についてどのように考えているのか伺います。

 なお、先ほどオリンピックに関してですが、平成27年と申しましたが、平成32年の誤りです。訂正いたします。

 続きまして、次に東京オリンピック・パラリンピックについて伺います。

 平成32年の東京オリンピック・パラリンピック開催まで、あと4年余りとなりました。ことし8月から9月に開催されるリオデジャネイロオリンピック・パラリンピックの後は、いよいよ東京大会に向けた準備が本格化してまいります。先月下旬には、組織委員会から平成32年に向けたオールジャパンでの取り組みの方向性を示すアクション&レガシープランの中間報告や、競技会場等の大会関連施設におけるバリアフリー化の指針となるアクセシビリティ・ガイドラインが公表されました。今後は、これらの指針に沿ってさまざまな取り組みが進められるものと認識しています。

 本県では、幕張メッセでの競技開催を踏まえ、昨年10月に千葉県戦略を改訂し、大会の成功、開催効果の全県への波及をテーマとする新たな戦略を盛り込んだところでありますが、会場周辺のバリアフリー化等の環境整備を初め、国内外から訪れる多くの大会関係者や観客のおもてなし、会場周辺地域の活性化など、大会開催に向けた取り組みを円滑に進めるためには、組織委員会はもとより、千葉市を初めとする関係機関との緊密な連携が極めて重要であると考えます。

 そこでお尋ねいたします。大会開催に向けた取り組みを進めていくに当たり、千葉市との連携をどのように進めていくのか、回答をお願いいたします。

 続きまして、映画「犬に名前をつける日」につきまして質問いたします。

 26年度に全国の地方公共団体で収容された犬5万3,218頭のうち、40.6%に当たる2万1,593頭が殺処分されています。32.6%に当たる1万7,339頭は、新しい飼い主に引き取られました。26.8%に当たる1万4,286頭の迷い犬は、飼い主のもとへ戻っております。収容された犬に手を差し伸べる方々の活動に焦点を当てた映画「犬に名前をつける日」が全国で上映されていますが、来月10日にはトロントにおいても上映会が開かれるとのことであります。ごらんになった方も多いとは思いますが、見逃した方もウエブサイトをごらんになって、また、DVD化を切望すると同時に、一人でも多くの方に見ていただきたいと意を同じくされています。私もその一人でありますが、場面場面にあの場所この場所と、富里の動物愛護センターの施設を認識しながら見ておりました。千葉県動物愛護センターも撮影に協力したかと思います。

 そこで伺います。制作に当たって県の協力内容はどのようなものであったのか。また、県民の方からの反響についてお聞かせを願います。また、県内での上映を推進する考えはあるのか伺います。

 次に、県営水道について質問いたします。

 県営水道のちば野菊の里浄水場第2期施設整備について伺います。

 水道は、県民の日常生活や社会経済活動に欠くことのできない重要なライフラインでありますが、施設の老朽化が全国的な問題となっており、今後も引き続き安定給水を図るためには、施設の更新整備を着実に進めることが非常に重要であります。また、より安全でおいしい水道水を安定的に供給する面から、高度浄水処理の導入を進めることも必要であると考えます。

 このような中、水道局では、昭和30年代につくられた老朽化の進んでいる栗山浄水場の浄水機能を移転し、高度浄水処理を導入するため、ちば野菊の里浄水場の第2期施設整備に着手すると伺っております。船橋市は、船橋駅から西側の地域にかけて栗山浄水場でつくられた水が給水されているとのことであります。今回の施設整備によりまして新しい施設となり、さらに高度浄水処理が導入されることで、より安全でおいしい水道水を安定的に供給することができるようになるため、市民の期待も大きいものがあります。

 そこで伺います。

 ちば野菊の里浄水場第2期施設整備事業の進捗状況と今後の予定はどのようになっているのか。

 また、高度浄水処理導入の効果はどのようなものか伺います。

 以上で1回目の質問を終わります。(拍手)

 

 

◯議長(本間 進君) 中村実君の質問に対する当局の答弁を求めます。知事森田健作君。

    (知事森田健作君登壇)

 

 

◯知事(森田健作君) 自民党の中村実議員の御質問にお答えします。

 東京オリンピック・パラリンピックについての御質問でございますが、両大会を成功させるためには、会場となる幕張メッセ周辺の環境整備を初め、救急医療や警備など、地元千葉市との連携は大変重要であると認識しているところでございます。そこで、昨年10月に県と市が一体となってこれらの取り組みを円滑に進めるため、県市の担当部局長及び関係課長で構成する2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた県市連絡協議会を設置したところでございます。今後とも千葉市と緊密に連携して、両大会の成功に向けて協力して取り組んでいくとともに、大会を契機とした地域経済の活性化やスポーツの振興等を図ってまいりたいと、そのように思っております。

 次に、映画「犬に名前をつける日」の制作に当たって、県の協力内容及び県民や関係団体からの反響についての御質問でございます。

 平成24年5月にこの映画の製作会社から、動物愛護センターで収容した犬や猫の譲渡に協力するボランティア団体を取材したいとの依頼があり、撮影や職員へのインタビューに数回にわたり協力したところでございます。県内では、昨年11月21日から3週間、千葉市内のミニシアターで上映され、映画を見た方から動物愛護センターで収容している犬を飼いたいとの申し出があり、1頭譲渡したところでございます。現在、全国各地で移動しながら上映されており、今後DVDなどが作成された際には動物愛護フェスティバルなどで紹介していきたいと、そのように考えております。

 私からは以上でございます。他の問題につきましては担当部局長からお答えいたします。

 

 

◯議長(本間 進君) 水道局長田谷徹郎君。

    (説明者田谷徹郎君登壇)

 

 

◯説明者(田谷徹郎君) 私からは県営水道に関する2問にお答えをいたします。

 まず、ちば野菊の里浄水場第2期施設整備事業の進捗状況と今後の予定に関する御質問でございますが、この事業は、県北西部の基幹浄水場である栗山浄水場の施設能力、日量18万6,000立方メートル全量を機能移転するとともに、新たに高度浄水処理を導入する事業でございます。今年度は浄水施設の実施設計と工事用車両が通行するために必要な進入路の整備を行っております。来年度からろ過施設と高度浄水処理施設の建設に着手し、その後、沈殿池等の建設や設備機器の設置を行い、試運転調整を経て、平成35年度の稼動を予定しております。

 次に、高度浄水処理の効果に関する御質問でございますが、高度浄水処理は、通常の浄水処理に酸化力の強いオゾンと吸着能力の高い活性炭による処理を組み合わせた方法で、カビ臭などの発生原因となる有機物質を除去する能力にすぐれているため、良質なおいしい水の供給が可能となります。また、平成24年度に発生したホルムアルデヒドの原因物質による水質事故の際は、栗山浄水場は取水停止を余儀なくされましたが、高度浄水処理を導入することにより、今後同様の事故が発生しても安定給水を継続することが可能となります。

 私からは以上でございます。

 

 

◯議長(本間 進君) 教育長内藤敏也君。

    (説明者内藤敏也君登壇)

 

 

◯説明者(内藤敏也君) 私からは教育問題についての3問にお答えいたします。

 最初に、男女混合名簿の使用状況の調査結果についての御質問ですが、県教育委員会が昨年11月に実施した調査によりますと、平成27年度の県内公立学校における出席簿の男女混合名簿の使用状況は、小学校71.9%、中学校43.3%、高等学校95.8%でございました。

 次に、食育に関する御質問ですが、県教育委員会では、生涯にわたり健康な心身を培うため、食生活や健康についてみずから考え行動できる児童生徒の育成を目指し、学校における食育を推進しております。具体的には、児童生徒みずからが栽培した米、野菜などを調理したり、郷土料理をつくり、食したりするなどの体験型の食育活動を推進しております。また、給食だよりや給食試食体験などを通して家庭での食育の大切さを啓発するよう各種研修会等で働きかけております。さらに、学校での食育推進の中心となる栄養教諭等が先進的な取り組みを学んだり、指導方法の情報交換等を行ったりする機会を設け、実践的な指導力の向上に努めております。今後とも栄養教諭等が中心になり、児童生徒の健やかな体と豊かな心を育むため、学校における食育の推進を図ってまいります。

 最後に、学校外における生徒の政治的活動等について、国の動向などに対して臨機応変に対応すべきではないかとの御質問ですが、文部科学省の通知においては、放課後や休日等に学校の校外で行われる生徒の政治的活動等は、家庭の理解のもと、生徒が判断し行うものであることとされております。一方、高等学校等の校長は、学校の設置目的を達成するために必要な事項について、必要かつ合理的な範囲内で在学する生徒を規律する包括的な権能を有しております。県教育委員会では、引き続きこうした国の通知に示された留意事項を周知するなど、各学校を指導してまいります。

 私からは以上でございます。

 

 

◯議長(本間 進君) 警察本部長森田幸典君。

    (説明者森田幸典君登壇)

 

 

◯説明者(森田幸典君) 私からは警察行政に関する御質問にお答えをいたします。

 警察官増員の必要性についてどのように考えているかとの御質問でありますが、県警では、平成13年度から平成28年度までに2,001人の警察官の増員が認められたところであります。しかし、これらの増員を得てもなお、議員御指摘のとおり、本県警察官1人当たりの負担は全国と比較して依然として重く、警察官は不足しているものと認識をしております。したがいまして、引き続き業務の合理化、効率化に努めるとともに、本県に1人でも多くの警察官が配分されるよう、国に対しさらなる増員要求をしてまいりたいと考えております。

 私からは以上であります。

 

 

◯議長(本間 進君) 中村実君。

 

 

◯中村 実君 御答弁ありがとうございました。それでは、何点か再質問と要望をさせていただきます。

 初めに、男女混合名簿について再質問いたします。

 甚だ、これが現実とはいいながら、受けとめざるを得ないといいながら、何とも言葉になりません。年度内の名簿様式の変更は混乱を生じるおそれがあるため行われることはないとは聞きますが、かつて、かのジェンダーフリー通知が出された後には、年度内にもかかわらず、学校内の反対を押し切って混合名簿にかわった高校もあったと聞いております。28年の4月に入学する児童生徒の名簿が改善されることを願うばかりでありますが、今回の調査がいわゆる人権週間に合わせて行われたこともあり、混合名簿とすることが人権教育と受けとめているのではないかとの疑念も生じかねません。

 そこで質問いたします。

 男女混合名簿とすることが人権教育の推進と考えていることはないのか確認いたします。

 また、男女別の名簿推進に向けて指導を強めるべきと考えますが、所見の回答を求めます。

 次に、先日、警察官の活動を目の当たりにする機会がありました。非常に悪質な被疑者と向かい合う、いや、立ち向かう警察官の方々の苦労のほんの一端ではありましょうが、かいま見た場面でありました。また、市内のひとり暮らしの高齢者が多い地域では、交番の警察官が巡回連絡に来られました。その後の嵐が吹き荒れた朝ですが、ポストにはメモ書きが入っていました。私もそのメモ書きを見せてもらったのですが、何時何分にパトロールしました、たしか零時何分だったと思います。何時何分にパトロールしましたと駅前交番の警察官の方のお名前があるのです。その数日後ですが、近所の小学校で登校中の女子児童が民家の壁に頭を打ちつけられる事件がありました。その当時、防犯カメラの解析も完了していなかった段階でしょうが、近所で不審な動きをしている者を職務質問してくれているのです、警察官の方がですね。この者というのは被疑者ではないんですが、この者を職務質問してくれていたということは、周囲の状況を的確に捉えていたことであり、見逃さずに対応してくれていたことにほかなりませんでした。多くの警察官の働きのおかげで私たちの平和な暮らしは守られているんだなと痛感した次第でありました。

 おとといには連続してのひったくり、そして船橋警察署管内では2人組の強盗事件が発生しました。私も、テレビのニュースを見て現場がすぐにわかりました。警察官1人当たりの負担が、県内では船橋東警察署が最も重い現実があります。船橋警察署も、県下で事件数が極めて多い警察署であります。警察官の業務負担の増大等々を考慮され、重点的に人員を配置されますよう切に要望いたします。

 「犬に名前をつける日」ですが、興行としての上映は県内でも行われましたが、今後、上映会といった普及の動きもあるかと思います。殺処分ゼロに向けての啓発にも資する公益性が高い内容であるからこそ、後援、協賛などの可能な支援を行っていただきますよう強く要望いたします。

 以上で2問を終わります。

 

 

◯議長(本間 進君) 教育長内藤敏也君。

 

 

◯説明者(内藤敏也君) 男女混合名簿についての2問にお答えいたします。

 男女混合名簿とすることが人権教育の推進と考えているのかとの御質問でございます。学校教育においては、人権尊重の精神の涵養を目指す人権教育は大変重要であると考えております。名簿に関しては、平成19年の通知により各市町村教育委員会や校長が必要に応じて適切に判断するものとしているところでございます。県教育委員会といたしましては、名簿の使用状況にかかわらず、人権教育を推進してまいります。

 男女別名簿の推進について指導を強めるべきではないかという質問でございますが、学校における名簿の取り扱いについては、基本的には各市町村教育委員会や校長が必要に応じて適切に判断するものとしており、県教育委員会では、平成27年度に実施した調査でこの点を改めて明記いたしました。今後とも各市町村教育委員会等に対し、周知に努めてまいります。

 私からは以上でございます。

 

 

◯議長(本間 進君) 中村実君。

 

 

◯中村 実君 御答弁ありがとうございました。1点要望があります。

 名簿についてであります。男女混合名簿が改善されるか否かは、知事の政治姿勢にもかかわる重大な問題であるからこそ、男女の違いが尊重されるための通知を出し直すことも求められていくかと思います。検討いただくことを強く要望いたしまして、質問を終わります。

 以上です。